田中智美 |something between White and Light – dim –
このたびTHE POOLは2023年10月16日(月)〜 28日(土)まで、田中智美の個展「something between White and Light – dim -」を開催いたします。
版画による素材と技法の可能性を探究し続ける作家の作品は、一貫して繊細でミニマル。静謐さのなかにも技術が光ります。
本展は全新作によるインスタレーションとなります。みなさまのご来場をお待ちしております。
私たちの生きる世界には、人間が何かものを見たり、色を認識できるのは、ものに当たる光の存在があるからだ。その時の光の影響により知覚できる色合いは、さまざまに変化をする。
《 白と光の間 ( something between white and light )》では、白い対象物のイメージを版に置き換え、白紙に凸凹をつけ、白インクを刷り重ねて制作した。紙の上に凹版を刷ると紙の表面に凸凹ができ、陰影ができる。また、凹版の凸凹を腐蝕時間の経過とともに変化させて、時間の経過ごとに紙に刷り取ってみる。さらに、孔版を用いて、色味の違う3色の白インクを何層か刷り重ねてみると白の色味が変わっていく。
紙には、版とインクが刷り取られ、表面上にどんな色合いが表出しているのか。私たちがある特定の色をその色として認識している色について、作品の前に立ち止まって眺めてほしい。
田中智美
田中智美 個展「something between White and Light – dim -」
会期|2023年10月16日(月)〜28日(土) 14:00〜19:00
休廊日|水、日(9/18、22、25)
会場|THE POOL
田中 智美|TANAKA Satomi
1986 年埼玉県生まれ。多摩美術大学美術研究科絵画専攻版画研究領域修了。現在、広島市立大学芸術学部美術学科油絵専攻助教。主な受賞歴に、第36 回全国大学版画展・買上賞(町田市立国際版画美術館)、第80 回記念版画展・A部門奨励賞(東京都美術館)、第9 回高知国際版画トリエンナーレ展 優秀賞( 高知県いの町紙の博物館/ 高知)、CWAJ 現代版画展60 周年記念大賞展 大賞( 東京アメリカンクラブ/ 東京) 、AOMORI トリエンナーレ2017 優秀賞( 青森県立美術館コミュニティギャラリー/ 青森) などがある。