花木彰太|裏側の表面
このたびTHE POOLにて2024年9月10日(火)から9月28日(土)まで、花木彰太の個展「裏側の表面」を開催いたします。
愛知県にて絵画を学んだ花木彰太(1988-)の作品は、線や色面構成をもちいたミニマルな表現が特徴的です。本展は花木が取り組んでいるシリーズのひとつである「Constellation」の新作で構成されます。
会場(広島市)から地球の裏側にあたる地点(-34.391724, -47.548241 ウルグアイ・ブラジルから500kmほど離れた海上)に広がる星座を参照し制作されるインスタレーションで、リアルタイムな絵画の星空を立ち上げる試みです。
絵画というスコープを通じて空を眺めることで、見知らぬ誰かの営みに思いを馳せることは可能でしょうか。
普段気に留めない他者や社会との関わりに想いを巡らす時間になるかもしれません。
ぜひご高覧いただければ幸いです。
-私という視点から世界を見ていることに疑いはないが、その私という視点はいかに成立しているのか?
当然ながら物事に先立ってあるわけではない。この視点の成立の条件は世界(他者)との直接的な「関係」ではないでしょうか。
建物などの構造、光、そしてそれを見ている視点。
それぞれ異なる次元のものによって生じる図像は関係性の痕跡とも言えます。
私の思う絵は何かを画期的に変えたり啓蒙したりもしません。ただ存在しているということが重要だと思うし、鑑賞者との間に関係性を示すことに意味があるように思います。
決して絵画の内に留まることなく、より開かれた存在としての絵画のあり方を作り続ける上で考えて行きたいと思います。
花木彰太
花木彰太「裏側の表面」
会期|2024年9月10日(火)〜9月28日(土)
会場|THE POOL
協力|松本佳也(広島市こども文化科学館 主任学芸員)
花木彰太 Shota HANAKI
1988年愛知県生まれ。
2013年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士課程前期美術専攻油画・版画領域修了。
https://www.shotahanaki.com/
個展
2018 「BORDER」SHUMOKU GALLERY (愛知)
2016 「Dashed line」岡崎信用金庫資料館(愛知)
2015 「meeting」GALLERY VALEUR(愛知)
グループ展
2023 「2022年度第3期コレクション展」愛知県美術館(愛知)
2022 「ビの被写界深度 -大きさのこと-」旧門谷小学校(愛知)
「aai oua」佐々木耕太|花木彰太 See Saw gallery + hibit(愛知)
2019 「瀬戸現代美術展2019」旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト(愛知)
2018 「「paint( )ings」」Yutaka Kikutake Gallery (東京)
2017 「パープルームのオプティカルファサード」gallery N (愛知)
「GROUP EXHIBITION」SHUMOKU GALLERY (愛知)
2016 「Flat rhymes」波止場(愛知)
「corner」gallery +cafeSeeSaw(愛知)
パブリックコレクション
愛知県美術館