千田町レインフォースドコンクリート
THE POOLは2023年8月2日(水)〜 8月8日(火)まで、 広島市立大学芸術学部 現代表現領域が主催する展覧会「 千田町レインフォースドコンクリート 」を開催いたします。
本展は、「2023年度 現代表現領域 地域展開型芸術プロジェクト」の一環として企画されたものです。
同学部に在籍する作家6人が、THE POOLのある中区千田地区の歴史や特性をリサーチし制作した作品を展示いたしますので、ぜひご高覧ください。
展示概要
江戸時代末期から明治時代にかけて生きた千田貞暁は、今から約140年前に広島県令(県知事)として広島に赴任し、当時は画期的な技術だった人造石、すなわちコンクリートを用いて宇品港(現在の広島港)の築港工事を主導した。彼の期待とは対照的に軍用港としての役割を担うことになったが、彼の名は、広島市中区の「千田町」として残っている。
現在の千田町を歩いてみると、鉄筋コンクリート(RC:レインフォースド・コンクリート)構造だったために戦中、倒壊を免れた広島大学旧理学部や旧広島赤十字病院の建物、また近年建てられた鉄骨鉄筋コンクリート(SRC:スティール・レインフォースド・コンクリート)構造の超高層マンションを見ることができる。それぞれの時代を象徴する場所や建物が生まれる様子は、鉄筋コンクリートが町の中でうごめき続けているようでもある。同時に、そこではさまざまな世代の人々が暮らし、人間以外の動植物たちも生きている。さまざまな有機的、無機的要素からなる千田町は、まるで一つの生き物として存在し、代謝し続けているようだ。
今回のグループ展「千田町レインフォースドコンクリート」では、不断にゆらめく千田町の輪郭と、その中で変わることのない町の姿を、それぞれの視点や手法を通して捉え、作品や物語として表現する。
参加作家
大部千尋(おおべ ちひろ)
田中耀聖(たなか ようせい)
津田もも(つだ もも)
長谷川遥乃(はせがわ はるの)
堀口智尋(ほりぐち ちひろ)
Vanessa Schiwietz(ヴァネッサ・シーヴィッツ)
千田町レインフォースドコンクリート
会期:2023年8月2日(水)〜 8月8日(火)
開廊時間:13:00〜18:00 ※会期中無休
オープニングレセプション:8月2日(水)18:00〜20:00
会場:THE POOL(広島市中区東千田二丁目13-18)
主催:広島市立大学芸術学部現代表現領域(2023年地域展開型芸術プロジェクト)
共催:THE POOL
監修:古堅太郎、長坂有希、手嶋勇気
企画協力:香村ひとみ(THE POOL)
参加作家
大部千尋 “プロトタイプ#2”
田中耀聖 “friendly”
津田もも “34.4034400,132.4557591”
長谷川遥乃 “A shape just for someone”
堀口智尋 “視点”
VanessaSchiwietz “notitle”
※本展は、広島市立大学芸術学部現代表現領域が2023年度地域展開型芸術プロジェクトの一環として開催し、THE POOLが協力のもと開催いたします。
広島市立大学